一冊のカタログやWebサイトにブランドイメージを投影!
顧客にとってビジネスシステムの情報は、今やWebでも展示会でも手に入れることができます。同一カテゴリーのシステムでも、フル開発かパッケージかクラウドか、規模や目的によって全く性質の異なる製品が存在する中で、顧客の企業内ではそれぞれの立場から、どのシステムが自社に最もふさわしいのかを検討しています。しかし、システムの特長や機能についての情報が多く存在する一方で、システムの価格そのものや運用規模、運用形態など、顧客側に合わせて開発できる余地のある情報というのはカタログやWebの段階ではそう多くは紹介されていません。このため、ターゲット層ではない企業からの問い合わせだけが増えたり、ターゲット層の企業に敬遠されてしまう、という事態が起こる場合があります。こういった事態を避けるためには、適切な製品ブランディングを行うことが必要です。
最適な製品ブランディングで
ミスマッチを回避する
例えば、大企業向けの高価格帯システムなのに、それにふさわしくないカタログやWebサイトだったりすると、企業側の情報収集段階で検討されなかったり(ツールの力不足)、予算に合わない企業からの問い合わせだけが増えてその分の業務コストだけが増えたり(ミスマッチ)、という事態につながりかねません。
同様に、中小企業をターゲットにしたクラウドシステムで低コスト・短期間で導入できるのに、「こんなにすごい機能」「世界どこででも使える」などの特長ばかり前面に出し過ぎると、中小規模の企業からは敬遠される懸念もあります。
こうした事態を避けるために、製品(システム)のマーケットにおけるポジションをマトリックスで分析しながら、ターゲットへの訴求を再考する必要があります。高価格帯の製品は高級感・信頼性を保てるように、低価格帯のパッケージは手軽さ・簡便さを伝えられるようにブランディングを行う必要があります。
「高級感」のあるカタログで
高価格帯システム「らしさ」を表現
大企業向けの高価格帯システムの場合、カタログやWebサイトのクオリティが製品自体の高いクオリティを体現していなければなりません。構成要素一つ一つに高いクオリティや重厚感を持たせれば、文字情報を読み解くプロセスを経ずに「高そう」「信頼できそう」という製品イメージが伝わります。また、コンテンツ構成においても、製品の特長・メリットだけではなく、開発の背景や企業姿勢から説明することで「高級感」や「信頼感」を訴求できます。
利用シーンを前面に出して
パッケージ製品「らしさ」をアピール
低コストで短期間に導入できる低価格帯のパッケージ製品の場合、例えば、具体的な利用シーンの紹介を前面に出すことで、その手軽さ・簡便さを表現。親しみやすいイラストを使った表現で、手軽に導入できるパッケージ製品「らしさ」を印象づけることができます。
製品ブランディングにおけるカタログの役割
製品情報の提供はWebサイト(ホームページ)がメインになりつつある現在、ターゲット側での情報収集は、第一段階はWebで行い、次に営業担当社からのアプローチがあることを想定し、カタログ請求や問い合わせをする、というプロセスに移行しています。そのため、従来中心的な製品情報媒体であったカタログは、これまで以上に「リアル営業へのプラス効果」が求められるようになりました。営業担当者が顧客を訪問して手渡す際の「しっかりした物を用意してきた」という自信、説明しなくても「見て」「触る」ことにより「高そう」「信頼できそう」という製品イメージを持ってもらう効果、現場スタッフから経営層まで意思決定に関わる全ての人が回覧できる有用性。そのためにオーリス では、カタログのデザインのみならず、用紙選定から特殊加工まで、ご予算の中で最も効果的な印刷仕様の提案を行っています。